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下水道の問題点について

下水道は金食い虫と言われていますが、他にも様々な問題があります。
1、水不足の時代に対応できない
①大量の水道水を輸送媒体として使用している。
②1900~1995年までに世界の水使用量は6倍に増加したが、これは人口増加割合の2倍以上であり、水に依存した排水処理をこのまま進めると、水不足問題を一層悪化させる。
③離れた場所から取水した水を、広く囲まれた都市圏に送り、最後に遠方の水域に排出することは、その地域の水収支に悪影響を与える。
④最高の水質を必要とする飲料用や調理用水は、水使用量全体の約5%にすぎない。

2、資源を再利用できていない
①人間の排泄物を、家庭やレストランや事業所、工場などからの排水を混ぜて水で薄めることにより、処理効率が極めて低下している。
②本来含まれる有益な副産物(窒素、リン、カリウム)を循環資源としての再生と回収を困難にしている。
③下水処理施設から出てくる汚泥は汚染されており、再利用が困難であり、処理にかかる費用も多大である。

3、地下埋設の欠点
①従来型の下水道システムの深刻な欠点は、更新を行うとするとインフラの中でも非常にコストがかかる。
②未来の財政的問題を回避するために、家屋・下水道システム・処理施設の寿命を考えなければならない。
③下水道システムは未処理排水を漏水により地下に浸透させ、汚染を招いている。
④逆に地下水の浸透により、処理プラントへの水量負荷が増大している。

4、利用者の意識の問題
①排水処理インフラの整備に、通常あまりにも長期間を要しすぎる。
②利用者はトイレに合成洗剤等を流しても、それが処理プラントで何を引き起こすか、最終的に環境に何をもたらすかを考えない。遅かれ早かれヒトの食物連鎖に入ってくる。
③大都市の住民(特に若年者)ほど下水処理場の場所、処理水の放流先を知らない。(内閣府調査)

Q:このような多数の欠点がありながら、なぜ住民は下水道の更なる普及を望むのでしょうか?

A:行政による誘導・ライフスタイルの変化・過剰な清潔意識・公共への依存・・・?
by kkochan-com | 2009-02-21 20:08
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