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平成23年度福山市一般会計決算特別委員会

 昨年度の福山市の一般会計の決算内容について説明します。
歳入の総額は1722億82万3000円、歳出総額は1691億1481万6000円、差し引き30億8600万7000円となり、翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は27億9916万2000円の黒字となりました。借金と言うべき市債残高は1584億2326万4千円ですが、本来は地方交付税として交付されるべき「臨時財政対策債」を除けば1099億円余です。市民一人当たりの市債現在高は335,776円あり、一層の縮減が望まれるところです。
さて、歳入においては、市税は給与所得の減少による個人市民税や、景気低迷による法人市民税などが減少したものの、家屋の新増築や設備投資の増などによる固定資産税、合併に伴う課税特例措置が終了したことによる都市計画税等が増加しました。よって市税収入が対前年比1.3%、9億2105万3千円増加したことにより、自主財源の比率は55.2%となり、対前年比0.8%上昇しています。
 一方、歳出の民生費においては、生活保護費が131億円余、国民健康保険特別会計や介護保険特別会計等の特別会計への繰り出し金が83億円余となり、民生費総額は640億円を超え歳出全体の37.9%を占め、将来的に大きな課題です。
財政運営については、おおむね健全な状況にあることを各指標が示しています。しかしながら、財政力指数や経常収支比率は前年度と比較して若干悪化しています。公債費,扶助費などの義務的経費は今後も高い水準で推移するものと予想されます。今後とも財政規律を踏まえた健全な財政運営に努めることを求めて、次の要望意見を付して本会計決算認定に賛成しました。

1、決算内容の市民・議会に対する説明責任・アカウンタビリティの確保に努めること。具体的には単式簿記・現金主義による官庁会計の決算書の欠点を補うべく、主要な施策の成果等説明書において補完資料や内訳・明細を明記すること。また、他自治体の複式簿記に対する取り組みも研究し、総務省方式改定モデルによる財務書類4表についても可能なかぎり早期に作成し、公表すること。

1、自転車走行空間整備において、事業目的の市民周知を図るとともに、将来的に「自転車の似合うまち・福山」の実現に努めること。併せて教育委員会においても児童・生徒に対する自転車交通のルールとマナーを指導し、通学時におけるヘルメット着用義務付けに取り組むこと。
by kkochan-com | 2012-11-17 17:44
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