福山市重症心身障害者福祉年金の廃止

今議会で最も議論されたのが「福山市重症心身障害者福祉年金の廃止」についてでしょう。私はこの議案を審査する民生福祉委員会の委員長として、その取り扱いに随分と頭を悩ませました。
福山市は昭和43年から市独自で続けてきた福祉年金について新年度から廃止することを決めました。市当局の説明は、国などの障害者向けの医療費助成や障害基礎年金の増額等、他の制度で支援の充実が図られたので廃止するとの説明でした。しかし、障害者団体等からは反対の声や請願署名が議会に提出され、委員会でも共産党議員が反対の論陣を張り、賛成の議員からも「段階的な廃止を検討したのか?」「低所得者には存続の検討を」という意見もあり、時間をかけて慎重に審査してきました。

この年金は身体障害者手帳1~3級などの所持者が対象で、20歳未満に年額2万2千円、20歳以上に年額1万3千円を2回に分けて支給してきました。(月額1,000円~2,000円) 対象者は約1万5千人、金額にして2億300万円です。 所得制限もなく、広く浅く給付する効果がどれほどあったでしょうか? とは言え、この福祉年金がわずかではあるものの貴重な収入になっていた人もいたことから、この制度改革が「痛み」を伴うことは間違いありません。しかし、お金を配るより、より効果的な施策に転換する時期が来たと感じています。
年々減少する財源をどのように分配して、社会保障制度を持続可能なものにするかということは、国・地方共通の課題です。市議会は、制度の持続性を保つために必要な施策の優先順位を判断し、それが既得権者の痛みを伴うものだとしても、新たな制度設計を行い改革を断行するという政治的な判断を迫られました。

市はこの浮いた財源で、障害者の虐待防止や権利擁護支援の拡充に充て、相談支援センターの設置や市民後見人の養成により、社会全体で障害者を護る仕組みづくりを作るとのことです。年金の廃止を議決した私達には、今後の新たな施策展開が軌道に乗るよう支援する責任が生じ、また障害者福祉の充実に一層の努力をしなければなりません。
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by kkochan-com | 2013-03-23 09:41 | Trackback | Comments(0)
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