人気ブログランキング | 話題のタグを見る

代表質問・私の質問③

Q:8月25日に出された平成16年度普通会計決算見込みについてお尋ねします。

実質収支は25億4,872万1千円の黒字とのことでありますが、この「黒字」とは歳入歳出の差し引き額であり、あくまで単式簿記を採用している行政機関特有の表現であります。一般的に複式簿記を採用している民間企業の経常利益等の「黒字」とは大きく意味・内容の異なるものと考えます。誤解を招く「黒字」という表現については、市民にわかりやすい表現や説明に改めてはどうかと考えますが、ご所見をお示し下さい。

また、新聞報道によりますと、東京都は8月29日、民間企業並みの財務諸表を作成するための独自の会計基準を策定したとの事です。国内の行政機関の会計制度では初めてであり、複式簿記で発生主義による基準を設け、これまでの行政機関の会計制度と比べ、道路など社会資本の資産価値や減価償却費などの財務データを正確に把握でき、都政の効率的な運営につなげる事が狙いと掲載されておりました。このような取り組みを本市としてどのように捉えられますか。また、本市においても複式簿記導入に向けた検討を始める時期に来たのではないかと考えますが、ご所見をお示し下さい。

A:地方公共団体の決算処理の手法は、地方自治法に基づき実施しており、25億4,800万円の実質収支額についても、企業会計における経常利益とは性質が異なりますが、適法に処理したものであります。

次に地方公共団体の財務諸表についてであります。現行の官庁会計は、現金の流れを示すことに重点が置かれており、それを補完する観点から、H12年度よりストック情報やコスト情報の視点を明らかにするため、バランスシートや減価償却費をコストとして計上した行政コスト計算書など、総務省基準に準拠する形で、財務諸表を別に作成し、多方面から分析を行っているところであります。東京都の取組みは、これを一歩進めたものと受け止めておりますが、その導入の検討については、国や他の中核市等の動向を注視してまいります。

解説:適法か否かを尋ねているのではなく、「黒字」という表現が誤解を招くでしょ、と言っているのにかみ合わない質疑でありました。また、複式簿記採用などという大改革は、石原都知事だからこそできた事でしょう。福山市では当分先の話のような気がします。
by kkochan-com | 2005-09-15 23:08
<< 代表質問・私の質問④ 代表質問・私の質問② >>