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伊勢市行政視察報告

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                 <伊勢市の鈴木健一市長と>
伊勢市見える化プロジェクトについて
①「行政サービスのコスト集」について
鈴木健一市長の発案により市役所の仕事の経費について、市民にわかりやすく公表することで、市政の透明性の確保と行政サービスについて考えるきっかけづくりを目的に情報発信を行うこととしたそうです。市長は35歳と若く、様々な情報発信により市政を改革したいという思いが伝わってきました。また、作成を通じて職員もコストや費用対効果に対する意識を更に高めていくことにより、一層効率的・効果的な事務執行に努めることを狙いとしていました。つまり職員の意識改革にも有効と思われます。
 取組み自体は珍しいものではないでしょうが、予算事業単位ではなく、行政サービス単位で費用を算出しているのが特徴でした。その結果を市広報等で公開したところ、市民の反応も議会の反応もおおむね好意的であったそうです。実際の数字を見てみると、介護保険・要介護認定1件の処理単価は22,579円と予想外に高くついていることがわかり、このような数字が出れば、念のためとか無意味な申請は控えてもらうという方針になるのではないでしょうか。この試算を行うにあたっての職員の理解を得ることにかなりの時間を要したそうですが、結果がでれば多くの職員が認識を改めたそうです。

②「ミーティングタイマー」の導入について
役所は会議が多く、しばし長時間にわたることがあります。そこで市長の発案で、会議に出席している職員の人件費をパソコンに入力して、時間の経過とともに総人件費が算定されるようにしました。
福山市も議会において同様の試みができれば議員も職員も意識が変わるかもしれません。特に本会議では理事者の数も多く、1日で数百万円がかかっているのではないでしょうか。それだけの人件費に見合う効果があるのか、検証する必要もあると感じます。

いじめ防止プログラムについて
「Hyper-QU」という心理検査を使い、いじめなどの人間関係のトラブルが深刻化する前あるいは未然の状態でも子供たちの不適応感を発見し、互いに理解を深め、子供個人とクラス集団への対応につなげる取組みをされていました。
一定の効果が見られるようなので、福山市教育委員会にも紹介したいと思います。ただし、問題点もあり、潜在的な「芽」は発見可能かもしれませんが、すでに明らかになっているいじめ(物かくし等のいじめ、犯人は不明)に対してはこのテストでは解決が困難かもしれないと感じました。また検査を実施する際の環境や教師の力量も結果に影響し、全市で行うには課題も多いでしょう。
by kkochan-com | 2011-11-10 09:19
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