人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フィリピン留学の勧め

フィリピン留学の勧め_c0060075_2252571.jpg

私事で恐縮だが、中1の息子が現在フィリピンの姉妹都市タクロバン市の学校に留学している。最初にフィリピンの学校を選択した理由を説明したい。まず、日本から最も近い英語圏の国であり、シンガポール特有の「シングリッシュ」よりはるかに綺麗な英語である。また、タクロバンのあるレイテ州は教育熱心な地域であり、教育レベルも問題ない。次に渡航費及び物価が安いこと、子供一人なら月々3万円で十分生活できる。治安を心配する向きも多いが、タクロバンはのどかな田舎町だ。さらに時差が1時間しかなく、Skypeで気軽に連絡が取れるのでホームシックも防げる。
 かわいい子には旅をさせろ、と送り出して4ヶ月目、学校の運動会の見学のためにはるばるレイテを訪問した。運動会は学校最大のイベントであり、印象的だったのは子供達による軍事教練さながらのダンスだった。軍服風のユニフォームに身を包み、木製銃を担いで踊る様子は「格好いい」の一言だった。日本では考えられないが、フィリピンでは軍隊は身近な存在であり、北朝鮮のような強制的な雰囲気もなく、運動会を通じて自然に愛国心や国を護る気持ちが醸成されているように感じた。

 運動会にて息子の同級生や保護者との触れ合いを通じて感じたことは、誰もがとてもフレンドリーなことだ。過去の戦争の歴史も水に流し、今では大変な親日国と言える。一例として、息子の同級生宅に夕食に招待された際、85歳の祖母は戦時中のドラグ市の市長の娘であり、キャプテン・ヤマソエに可愛がってもらったと日本語を交えながら話された。ドラグの警備隊長・山添勇夫大尉は現地住民からの人望も厚く、戦死した大尉を偲ぶ慰霊碑が住民の手により建てられているという。
ということで、息子はすっかり現地に馴染んでおり、日々楽しく過ごしている様子だった。このような交流を多くの福山の子供たちに経験してもらいたく、来年は夏休みを利用したホームステイ等の企画も考えている。
<経済リポート 11月1日号掲載>
by kkochan-com | 2012-11-01 22:52
<< 福山市立南小学校創立100周年 第7回全国市議会議長会研究フォ... >>